講演アーカイブス

軽井沢サクラソウ会議がこれまで企画・実施してきた講演記録です。実施日にご参加頂けなかった方々
にも、講演内容を知って頂こうと、Web上で概要をご紹介しています。


講演会 町の未来のための3つのお話。
 '05年124日(日)
        1.「軽井沢の湿地とラムサール条約」   日本湿地ネットワーク副代表 浅田 正敏
        2.「生態系はなぜ大切か」    信州大学理学部物質循環学科助教授 島野 光司
        3.「ナショナル・トラスト方式ってなに?」 
       (社)日本ナショナル・トラスト協会理事 埼玉県生態系保護協会事務局長 堂本 泰章 


第1回 風土フォーラム
 '07年1月14日(日) 「私見・軽井沢の風土」                地理研究家 江川良武            

「自然との共生とは何か、軽井沢に則して具体的に論じられていないのが実情です。」…江川さんの言葉です。「自然との共生」は、良く使われる表現ですが、その中身を決めて実行していくのはとても大変な作業です。
 しかし今回、第1回に参加して、
軽井沢を「土(風土)の歴史」、「サクラソウの遺伝子」という新しい視点で見る機会に巡り会えました。 これから風土フォーラムでは、様々な視点から切り込んだ「軽井沢」を見せてくれると思います。今後はそれらを材料に、私なりの言葉で「軽井沢における自然との共生」を語れるようになりたいと思っています。(C.O)


               「サクラソウの原産地?軽井沢」      東京大学研究員 本城正憲
サクラソウには、長花柱花と短花柱花の2種類があることをはじめて知りました。サクラソウの受粉にはハチや、さまざまな生き物が必要だということが、一言で言えば「生態系」です。知らなかったことを知るって楽しいですね。(Y)


第2回 風土フォーラム
 '07年2月18日(日) 「軽井沢の野生動物ー外来種問題ー」   NPO法人ピッキオ 福江佑子


講演会
 '07年225日(日) 「地方分権時代のまちづくり――地方議会・住民・行政の役割――」 
                                        東京大学名誉教授 大森 彌


第4回 風土フォーラム
 '07年5月27日(日) 「峠を越えての文化の交流」 群馬県文化財保護審議会会長 松島榮治
       
                      
 軽井沢にとっての嬬恋との地理的関係は、佐久より遠いはずである。軽井沢と嬬恋の間には浅間の山嶺が立ちはだかっているし、距離も、佐久に比べて遠い。しかし松島さんのお話では、住居の形式から見る限り、縄文中期の軽井沢の文化はむしろ嬬恋に近いとのことである。たしかに土器を調べると、弥生〜古墳時代にも、東信から群馬の吾妻・碓氷地域が、一つの文化圏をなしているという。また、最近にいたるも通婚は盛んに行われていたようである。「山とともに生きてきた」ということは、私達が今日考えるより重みのあることであって、「浅間族」が存在したように私は感じた。(Y.E)


 茂沢の南石堂遺跡が、浅間山の向こうの嬬恋の遺跡と同じ作り方であったなんて驚きでした。縄文時代人にとっては、浅間山を行き来するなんて「オチャノコサイサイ」だったのかな?タイムマシーンで、縄文時代をちょっぴりのぞき見たような気がしました。(K.I)

              「春植物のヒミツ」         植物研究家           中村千賀

第5回 風土フォーラム
 '07年6月17日(日)「火入れによって草原生態系を保全する」岐阜大学准教授 津田 智

  風土フォーラムの講演では,未公表のデータなども使ってお話ししておりますので,それらを
含む一部の図表は省略してあります.また,この講演記録はどなたでも参照できますが,他の
ホームページや図書などへの無断転載はご遠慮ください.

 火入れという大胆な方法によって草原の生態系を保全するということで、その内容についてとても興味深く聴かせていただきました。お話では実際に火入れによって植生の多様性を高めた例を紹介していただき、そのメカニズムを理解することができました。また、火入れの際には地中部分の温度はほとんど上昇しないという実験結果も意外なもので大変勉強になりました。
 今後植生の調査とあわせて昆虫や動物の調査も実施し、火入れによる生態系への影響の解明がより一層進むと素晴らしいと思いました。
今回の人間が手を入れることによって環境を保全しようという試みは、軽井沢における環境管理のあり方について一つのヒントになると感じました。                        (杉崎孝一郎
            「東信地方の森林、どう守っていくのか?」 
                                     東信森林管理署 署長 大西満信 



第6回 風土フォーラム
 
07年7月25日(水) 「地域における自然の役割ー自然・人間関係の歴史を見ながら」 
        
                              立教大学教授    内山 節 

第7回 風土フォーラム
 
07年8月26日(日) 「西武と軽井沢 日本における観光開発の罪と罰」
                                   
前日経論説委員 吉野源太郎

第8回 風土フォーラム
 07年9月30日(日)  「倒木ウォッチング」
                                       「風土フォーラム」事務局
第9回 風土フォーラム
 07年12月9日     「軽井沢で救えなかった鳥、救いたい鳥」
                                   
金沢大学大学院  石塚 徹 
第10回 風土フォーラム
 08年1月27日(日)  「軽井沢の森を考えるー倒木から学ぶー」
                                       明治大学教授   輿水 肇
                                       中部電力・軽井沢測候所
                                       「風土フォーラム」事務局